古代から交通の要衝であった与謝野町は、中世には「市」が形成され農産物や手工業品の集散地として発展しました。特に織物業が盛んで「丹後ちりめん」の名で全国に知られる絹織物の産地として栄えてきました。文化面では数多くの古代遺跡と伝説、民話の里として、また、与謝蕪村、礼厳、鉄幹、晶子の里として親しまれています。与謝野町はこうした豊かな歴史・文化的資源と恵まれた自然環境を大切にしています。
蕪村は宝暦4年から3年間丹後に滞在していました。
この句はその間に加悦にて詠まれたとされています。
与謝郡与謝野町は京都府の北部、丹後半島の入口に位置し、大江山連峰、江笠連峰に囲まれた加悦谷にあります。三方を山々に囲まれたこの地は総面積の約80%を山林が占めます。残り20%は盆地で、南北には野田川が貫流し、流域は肥沃な耕地となっています。自然のフィルターで濾過された美しい水はミネラル分が豊富な豆腐造りにはかかせない恵みの水なのです。
与謝野町の基幹産業は農業と織物業です。このうち農業の中心は稲作で、機械化の推進のほか無農薬有機米の栽培や酒米造りが盛んです。近年は「加悦豆房」からの「おから」を米ぬかや魚のあらと混ぜて加工した100%天然素材の有機質肥料「京の豆っこ」による栽培に取り組んでいます。アミノ酸たっぷりの「京の豆っこ」は土壌に活力を与え、改良された豊かな大地から良質のお米や野菜そして豆腐の原料となる大豆が生産されるというわけです。与謝野町は、大地と海からの恵みを大地へ還元する自然循環農業の振興を図っています。